2008年1月7日月曜日

ビジネスモデル特許


8年前、2000年の4月に発行された本ではあるので、
最新の動向とのずれはあるのであろうが
「米国特許法逐条解説」の著者でもあるヘンリー・幸田氏の著書ということもあり、
内容的には信頼できるであろうし、読んでおいて損はないであろうと思い購入。
話は日本における架空のネット通販会社におけるビジネスモデル訴訟から
ルネサンスと特許、レオナルド・ダ・ビンチと特許の話にまでいたり、
知的財産権そのものに一つの視点から光をあてて分かりやすく掘り下げた読み物になっており、
まだまだ知財初心者である自分には、興味深く、一気に最後まで読破できた。
特許って要はそういうこと(みんなの利益を最大化するシステム)なんだよね。
という再確認にもなり、読んで損はなかった。
実際、ビジネスモデル特許に関する書籍の発行も最近は途切れているようであるし、
一過性の「ブーム」としてのビジネスモデル特許「ブーム」はすっかり一段落した様子だが、
特許制度の本質が「みんなの利益を最大化するシステム」であるとすれば、
今後、しばらくは係属するであろうプロパテントの流れの中で、
ビジネスモデル特許というものが、
「ああ、あれは、もう終わったよ。」
と、ばかりはあながち言い切れないものである可能性はあるのではないかと思えた。
情報系のお勉強がてら、ぼちぼち研究してゆきたいところとなった。

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