2008年6月5日木曜日

友達

今週末は親友のタケちゃんの七回忌の法要がある。
2002年、僕が38歳になった次の日にタケちゃんが37歳でこの世を去った。
僕の人生において一番悲しい出来事だった。
無二の親友の自殺。これはこたえた。
特に僕はどちらかというと、プライベートでは、広く浅く社交的というよりは、
そんなに数多くはない友達と深く長くつきあっていくという
付き合い方しかできない方だったりするし、
タケちゃんは、ある部分では家族よりも心許しあった仲だったから。
そんな友達はもう死ぬまでできないのではないかと思うと、
今でも、底なしに寂しい気持ちになることはある。
いろんなことがどうでもよくなりそうに落ち込むこともある。

タケちゃんが死んでから2度目の冬のことだっただろうか、
当時小学校5年生だったかな、タケちゃんの息子君に奥さん(お母さん)が
「お父さんが死んじゃったことどう思う?」
とたずねたことがあったそうだ。息子君はこう答えたそうだ。
「死んじゃったものは仕方ないよ。でも、僕はお父さんみたいなことは絶対にしないから、
お母さんは心配しないでいいよ。」
息子君の受けた傷はもちろん僕なんかの受けた傷を
はるかに超える深い傷であることは想像に難くない。
でも彼は前を向いて生きている。だから僕も前を向いて生きていこうと思う。
 
僕は、棺桶には野球道具を入れてもらおうと思っている。
あの世でタケちゃんとキャッチボールがしたいからである。

でも、それまでは、俺はこっちで生きぬくよ。
それまでゆっくり休んでいてくれ。タケちゃん。

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