2008年7月4日金曜日

刑事と民事 こっそり知りたい裁判・法律の超基礎知識


弁理士試験の論文で、
侵害について書くケースは多いが、
そのほとんどは民事上の対応を書かせるものだ。
知財各法には刑事罰の規定もあるし、
侵害事件が刑事事件として扱われることは実際にはあるはずだが、
弁理士試験で、侵害事件を刑事事件として、論じることが求められることはない。
特許法の一般法である民法については若干の知識が求められるが、
刑法の知識については試験上は求められていないからだ。
だから、弁理士受験生にとって必須の本というわけではない。
ただ、「民事上の措置」とか、「民事上の責任」、という言葉を
刑事上の責任とか、行政上の責任という言葉との相対的な位置づけの下に
正しく理解しておくために
必要な最低限の初歩的知識を一応得ておきたい、
あるいは、だいたい分かっているけど正しく確認しておきたい、
という人は一読の価値はあり。
そんなの完璧にわかっているよという人は読まなくてもいいかも。
法学的な難しい論点についての記載などはなく、
さらっと2時間もあれば読めます。

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