2008年7月2日水曜日
プログラムのからくりを解く
この著者の書くものは文系人間にも理解しやすいタッチであるので、
何冊か手元において勉強に使っている。
文系で情報系の勉強をしようという人にはお勧めの著者である。
で、最近、自分は、ソフトウエア技術者開発試験の勉強をしていて、
コンピューター科学基礎の分野でやや苦戦している。
もともと抽象論が苦手で、数学が嫌いになったところがあるので、
抽象的な公式や理論だけが出てくると、
それだけで気持ちが引き気味になり、理解に時間がかかり、
なんとかそれを理解できたとしても、
それが具体的な情報処理の作業において
どのように働くのかというところまで自分なりのイメージがつかめないないと、
どうにも記憶が定着しないのだ。
抽象的な理論を抽象的なまま暗記するということが
とても苦手である、というか耐え難い苦痛である。
例えば、
「木構造?言ってることは自体は分かるけど、それがどうした。
コンピューターとどう関係あるのよ。」
っていう話だ。
そんなレベルの僕みたいな人には一読の価値ありの一冊だった。
通読して、情報処理理論の基礎の基礎の部分と
実際のプログラムの働きとの関係についてイメージできる部分が少し増えた。
例えば、
実際には直線的な構造を持つメモリ上で木構造というデータ構造をとることによって
検索の高速化が可能なことが
視覚的に理解できたりしたことなどだ。
こういうのって、意外と、試験対策用の教科書には載ってなかったりするんだけど、
初学者が情報処理の勉強をしていく上で肝だったりする気がする。
情報処理の勉強のサイドメニューとしてお勧め。
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