2008年7月25日金曜日

うなぎ

土用丑の日、ということで
我が家近辺では評判の鰻の老舗
「梅村」のうな重をお持ち帰りで、
家で食した。

「梅村」の鰻は、準国産であると思われるが、
日本で生まれた鰻を、台湾や中国で育てて
それを再輸入した場合、日本で育った期間と
台湾や中国で育った期間を比較して、1日でも
日本で育った期間が長ければ、その鰻は、
国産と認められるそうである。
妻がテレビでそう言っていたと言うので多分ほんとだと思う。
と、いうことは国産品の輸入鰻が、
市場にはたくさん出回っているということで、
国産なのに安い!という鰻をみつけたら、
多分これなんだろうと思った方がいいようだ。
まあ、美味しくて安全なら、それでもいい気もするし、
表示ルールの落としどころとしては、そこいら辺しかなかったかな
というのも分からなくもないが、
でも、輸入「国産」品には、なんかある種の欺瞞は感じざるをえないな。
こういうことって鰻に限らず、いろいろあるんだろうけど。


てなことは、さておき、梅村の鰻は美味かった。
長女が友達家族と旅行中だったので
長男と妻と3人でがつがつ食って、満足の夕食(ゆうげ)であった。

2008年7月23日水曜日

百万円と苦虫女

お気に入りの蒼井優の3年ぶりの主演作
(フラガールは主演じゃなかったんだよね。)
と、いうことらしく、
そんじゃあということで、
会社帰りに横浜MMのシネコンまで足を運んだ。
基本的に人生前半戦の話なので、
おじさんが、もろに感情移入できるわけではないのだが、
おじさんにも、充分に楽しめる映画ではあった。
蒼井嬢は相変わらずうまい。
ただ、若いんだから多少下手でも
もっとのびやかさもほしいかなとも
ちと思ったのは贅沢すぎる注文だろうか。
おじさんは、前半戦については、もう終わっちゃったから、
もっかのメインテーマは
これから死ぬまでの後半戦をいかに生きるかって
ことなんだよね。
でも、ある意味では人生に前半も後半もないのかもしれない
とは思った。
生きているか死んでしまったか、
そのどちらかの違いだけである部分も大きいからさ。
もう半分しか残ってないじゃなく、
まだ半分も残っているで生きていきたい。

2008年7月18日金曜日

野茂 引退

道なき道を自ら切り拓いてゆき、
日本人メジャーリーガーのパイオニアとして
活躍してきた野茂が引退する。
デビュー戦でのバリーボンズとの対戦は
早朝、衛星放送にかじりついて観たものだが
もう13年前になるのか。
何事も最初にトライしてそして成功する人は尊敬に値する。
そういう意味で野茂はほんとに偉いと思う。

それから空前絶後といっていいであろう、
独特の投球フォームについてだが、
もし野茂が野球エリート高校にいたら、
あのフォームは修正されていた可能性が高いと思う。
(野茂のことだから言うことは聞かずにそんな学校は
さっさと辞めてしまっていたかもしれないが…)
甲子園には遠い学校だったかもしれないが、
結果として大リーグにはつながる学校だったともいえるわけだ。
人生何が幸いするか分からない。

もちろん、野茂の野球人生は決して
ラッキーの連続だったわけではない。
むしろ、常に向かい風に対して信念をもって立ち向かい続けた
野球人生だったのだろうと思われる。
ただ、信念をもって自らを貫き通せば
逆境も好機にできるということなのだ。

最後に…
野茂はシンプルに凄いピッチャーだった。
これは理屈抜きで、そうだよね。
異論を挟む余地は極めて少ないと思う。

野茂英雄、
日本人が誇りに思っていい日本人の一人であることは間違いないであろう。
ひとまず、お疲れ様でした。

2008年7月4日金曜日

刑事と民事 こっそり知りたい裁判・法律の超基礎知識


弁理士試験の論文で、
侵害について書くケースは多いが、
そのほとんどは民事上の対応を書かせるものだ。
知財各法には刑事罰の規定もあるし、
侵害事件が刑事事件として扱われることは実際にはあるはずだが、
弁理士試験で、侵害事件を刑事事件として、論じることが求められることはない。
特許法の一般法である民法については若干の知識が求められるが、
刑法の知識については試験上は求められていないからだ。
だから、弁理士受験生にとって必須の本というわけではない。
ただ、「民事上の措置」とか、「民事上の責任」、という言葉を
刑事上の責任とか、行政上の責任という言葉との相対的な位置づけの下に
正しく理解しておくために
必要な最低限の初歩的知識を一応得ておきたい、
あるいは、だいたい分かっているけど正しく確認しておきたい、
という人は一読の価値はあり。
そんなの完璧にわかっているよという人は読まなくてもいいかも。
法学的な難しい論点についての記載などはなく、
さらっと2時間もあれば読めます。

2008年7月2日水曜日

プログラムのからくりを解く


この著者の書くものは文系人間にも理解しやすいタッチであるので、
何冊か手元において勉強に使っている。
文系で情報系の勉強をしようという人にはお勧めの著者である。
で、最近、自分は、ソフトウエア技術者開発試験の勉強をしていて、
コンピューター科学基礎の分野でやや苦戦している。
もともと抽象論が苦手で、数学が嫌いになったところがあるので、
抽象的な公式や理論だけが出てくると、
それだけで気持ちが引き気味になり、理解に時間がかかり、
なんとかそれを理解できたとしても、
それが具体的な情報処理の作業において
どのように働くのかというところまで自分なりのイメージがつかめないないと、
どうにも記憶が定着しないのだ。
抽象的な理論を抽象的なまま暗記するということが
とても苦手である、というか耐え難い苦痛である。
例えば、
「木構造?言ってることは自体は分かるけど、それがどうした。
コンピューターとどう関係あるのよ。」
っていう話だ。
そんなレベルの僕みたいな人には一読の価値ありの一冊だった。
通読して、情報処理理論の基礎の基礎の部分と
実際のプログラムの働きとの関係についてイメージできる部分が少し増えた。
例えば、
実際には直線的な構造を持つメモリ上で木構造というデータ構造をとることによって
検索の高速化が可能なことが
視覚的に理解できたりしたことなどだ。
こういうのって、意外と、試験対策用の教科書には載ってなかったりするんだけど、
初学者が情報処理の勉強をしていく上で肝だったりする気がする。
情報処理の勉強のサイドメニューとしてお勧め。

2008年7月1日火曜日

血と骨

ダメダメ君状態であった一月の間に、
ちょっと長めの小説を1冊読みきった。
日常の繰り返しの中でこじんまりと凝り固まった心のコリを
ゴリゴリ、バリバリと容赦なく突き崩してくれる小説である。
数年前、映画作品を見たときの感想が
「魂をわしづかみにされてグルングルン振り回された感じ」
というものだったりしたので、
いつか原作を読みたいと思っていたのだ。
ダメダメ君だった間の収穫といえば収穫。
なんの足しにもならんといえばならない話。
ちなみに僕の父親は50過ぎて会社を辞めて
中小企業診断士として事務所をかまえて
それなりに成功している人だったりする。
僕も父の近くまででも追いつけるとよいのだが…。

夢枕

昨晩、夢にタケちゃんがでてきた。
夢だから時系列が滅茶苦茶なのだが、
高校卒業時のことらしい。
タケちゃんはすぐに中国に行くことになっている状況で
僕はなぜだが、それが永遠の別れになることを
知っていて、でも、お互いそれをおくびにもださずに
頑張れよと、ハグしあったのだ。
タケちゃんとのハグの感触は目覚めた後も生々しく僕の身体の記憶に残っていた。
実は、この1ヶ月ほど、まるっきり勉強に手がつかない日が続いていた。
昨年やっとの思いで弁理士試験には、合格はしたものの、
そこから、また、勉強勉強の日々が続き、
単純に言うと、「なんか合格したのに、なんにもいいことないなと…、」
つまりは、疲れてしまったのだった。
勉強そのものは嫌いではないけど、学習行動それ自体はやっぱりストレスであり、
どこかで息抜きは必要なのだろうが、それが1ヶ月にも及んでしまったというところなのだ。
多分、そんな、ダメダメ君状態の僕を見かねてタケちゃんは来てくれたのだろう。
1ヶ月間、僕の中から消えていた、「頑張る」という言葉がもう一度胸に戻ってきた。
今日から、生活をもう一度立て直そうと思う。
今週末からソフトウエア開発技術者の講義が午後問題対策に入るので
まあ、タケちゃんいいタイミングで来てくれたよ。今なら遅れは取り戻せそうだ。
ぼちぼち、自分のペースで頑張っていこうと思う。