2008年12月9日火曜日

科学の方法

一念発起。ノーベル賞を目指します。
てなわけはなくて、
ただ、科学技術におおいに関連する仕事を
していくとして、
根本的な部分でほんとに科学技術のことが好きになれるかどうか、
少なくとも科学技術アレルギーではないことを
確かめてみたくて、自然科学論の古典的名著である本書を、
20数年ぶりに本棚から引っ張り出してきて再読した。
技術的な意味で完全には理解できない部分も若干あったが、
概ね、面白く読み直すことができた。
人間のなんたるかをつきつめていくのは、
人文系の学問の大きな魅力であり、
僕はそこに惹かれて文系の道を歩んできたわけだが、
自然科学と言えども、
自然と「人間の」共同作品であり、
科学の進歩っていうのは、
「人間の」営み以外の何者でもないのだよね。
そういう意味では、
もともと、理科は体育の次に好きだったこともあり、
(小学二年生のときの作文にそう書いてある)
それなりにではあろうが、
理科系の事にも、素直にちゃんと興味は持てる気がする。
それから、
科学と正しいおつきあいをするために必要なことは、
科学の限界を知っておくことだと思う。
過大評価も過小評価もせずに、つきあっていけたらよいと思う。
てなことを、この本を読んで考えた。



2008年12月3日水曜日

実務未経験・文系

 kameさんに紹介いただき、
Tさんという弁理士の先生にお会いした。
 Tさんは30代半ば過ぎにして、
実務未経験で合格された文系出身の方で
弁理士になって今年で5年目の方だが、
そういったバックボーンにかかわらず、
ちゃんと明細書を書いて、弁理士として、
立派にご活躍中のご様子である。
同じく実務未経験・文系の僕は
Tさんの
「勇気を持って一歩踏み出せばなんとかなりますよ。」
の言葉に随分と元気づけられた。
ついでに文系・実務未経験でも
明細書を書けるようになる秘密の方法(?)
まで伝授いただいた。

実務未経験・文系・44歳。

不利なのは分かってます。
でも、頑張ればなんとかなるのだ。
そう思い込んで頑張っていこうと思う。

おじさんは、頑張りますヨ。

2008年10月22日水曜日

おくりびと

2日連続の映画鑑賞。
今日は会社帰りにマリオンで。
評判に違わぬ素晴らしい映画だった。
もっくんもよかったが、なんといっても
山崎努の演技が圧巻だった。
山崎さんには、昔、仕事で
こてんぱんにしかられて、
けちょんけちょんにめげたこともあったのだが、
こんなすごい人にしかられたことがある
というのも今となってはよき思い出である。
あと、広末涼子がよかったな。
売れ始めた頃の広末は全然好みじゃなかったのだが、
「鉄道員(ぽっぽや)」で、見直し、
その後、今に至っては、
相変わらず自分の好みのタイプというわけではないのだが、
それでもほんとに綺麗になったなと素直に思える女優さんになったと思う。
それにしても、とにもかくにも、
映画を観て泣くというのは、ほんとにいいストレス解消になる。
これもおススメ!上映中。もうすぐ終わっちゃうのかな。

2008年10月21日火曜日

ハッピーフライト

日曜日にソフトウエア開発技術者の試験を受けてきた。
結果は非常に残念ながら今ひとつ。
午前と午後Ⅱはボーダーをクリアできたが、
午後Ⅰが自己採点で、55点。
最低ボーダーといわれている60点に5点ほど届かなかった。
まあ、最終的には12月の発表をまってみないとわからないのだが、
見通しは暗い。いろいろな意味で非常に痛い。
去年の弁理士の論文式で、試験運を使い果たしてしまったのかも。
まあ、失敗してしまったものは仕方がない。
ここから、どうリカバリーショットを打つかだ。
反省すべきは反省し、しかし、前を見てやっていこうと思う。

で、そんな気分で社内試写で観た「ハッピーフライト」 。
「ウォーターボーイズ」「スイングガール」の矢口史靖(しのぶ)
監督の最新作である。
矢口監督のデビュー作・原点である「裸足のピクニック」の
豪華ジェット機版という感じがした。
理屈抜きで誰でもお気軽に楽しめる一方で、
「はだピク」以来の矢口マニアの欲求も満たしえるであろう映画になっていた。
飛行機一機飛ばすのに、こんなにいろいろな人がいろいろなことをしているのだ
というハウトゥものとしても面白かった。
そして、健在の矢口ギャグには、
おおいに笑わせてもらったついでに、
ハッピーは、アンハッピーの向こうにこそあるものであり、
裏を返せば、ハッピーな着地より、アンハッピーなフライトそのものが
実は、ハッピーそのものなのかもしれないと、そんなことを思わさせられた。
11月15日公開。おススメ!

2008年9月12日金曜日

民主党はなぜ頼りないのか



「一方を聞いて沙汰するな」ということで、
こっちも読んでみた。
全部書いてある通りだとすると、
とても民主党には国政はまかせられない
ということにもなりかねない内容。
まあ、いろいろな立場・視点があるので、
こういうこともあるんだよ、というところか。
いろいろ書いてあるが、
ポイントは民主党が寄り合い所帯であり、
かつ労組への依存度が高いというところ。
いずれも即致命傷ということではないと思う。
が、しかし、すべて書いてある通りではないにしても、
とりあえず、民主党が政権をとった場合
近い将来、もう一度
ガラガラポンして再編しないと、二大政党制として
最終的なおさまりは悪そうな気はする。
例えば
小泉新党と民主党小澤一派の合流とか…。
人間的にはどうか知らないが、理念的には
はまるんじゃないかと思った。
どっちも自民党をぶっ潰すって言ってるわけで、
中にいてぶっ潰すか外に出てぶっ潰すかの違いだけだからね。
小澤さんが、「日本改造計画」の頃の初志に立ち返れば、
案外、小泉さんと方向性は同じなんだと思うけど、
現実的政治闘争の中で、
初志とはちょっと方向が違うことも
最近は言ってるような気もするので、
その辺がどうかなというのはあるが。
逆にその辺りが、いい意味でブレーキにもなって
ブレンドになれば悪くない味のコンビネーションに
なりえるのではないかとも思う。
いずれにしろ、下手なテレビドラマよりは、
この先数年間の日本の政治は面白いことになりそうな気はする。

2008年9月4日木曜日

自民党はなぜ潰れないのか



福田さんが辞めたからというわけではなく、
この本をたまたま読んでるときに
福田さんが辞めたのだが…。



村上・平野・筆坂。
かってはそれぞれ
自民・民主・共産の各党の中枢にいて
今は浪人の身という
お三方の鼎談。

全体的に
なぜ潰れないのかというよりは、
もうそろそろ一度は潰れるべきだ
という方向の論調。

民主党が政権をとることが、
今の日本にとってベストかどうかは
僕には、まだ判断がつかない部分があるが、
少なくとも政権交替がありえない状況よりは、
政権交替がおこりえる状況の方が
今の日本にとって、国民にとって
望ましい政治が行われる確率は高い
のではないかと思う。

二大政党制それ自体はよいと思うのだ。
問題は、国民は何と何を比較して、
何を選択するのかという、
対立軸だな。

小泉vs小澤なら、
例えば、少し抽象的だが、
国民は自立、国際的には共生vs国民は共生、国際的には自立
といったところで、
まだ分かりやすい気がするが、
自民党内で小泉改革推進派が一枚岩なわけでもないし、
まあ、そこが、自民の自民たるゆえんというか、
それこそ、自民党が潰れない理由なのかもしれないが…。
小泉新党がいつ立ち上がるのかということも含めて
ここから先1年くらいは日本の政治史に残る
1年になることは間違いなさそうだ。

いまいちよくわからん民主党のことについても
少し勉強してみたいと思う。

2008年8月25日月曜日

合掌

 高校の野球部の同期だったIの中学3年生の息子が亡くなるという
ショックな出来事があった。肝臓癌だったそうだ。
 うちの息子は中学1年だが、息子を病気で失うくらいなら、
自分が死んだ方がましだと思う。
 Iや奥さん、ご親族の方々の心の痛みを思うと言葉を失くすばかりだ。
 昨日お通夜に行って来た。
 Iと直接言葉はかわせなかったが、
いつもは気の強さを身体中から発散させているようなIが
深い悲しみですっかり憔悴しきっている様子は
少し離れた焼香台のところからでも見て取れた。
 合掌。ご子息のご冥福を祈ります。

2008年8月19日火曜日

サブプライム問題とは何か


サブプライム・ローンが低所得者向けローンで
それが破綻をきたして、アメリカ経済、ひいては
世界経済に悪影響を与えているらしい、ということくらいまでは、
おぼろげに認知していたが、
サブプライム問題が、
略奪的貸付を内部システム的には
自ら制止することができなかった
アメリカ型資本主義の
まさにダークサイドの表出であるという
事の本質がよく分かった。
自分も住宅ローンを抱えていて、
自宅の土地家屋には当然のごとく抵当権が設定されているわけだが、
ローンを組むときは、そのことの意味もよくわかっていなかった気がするし、
誰も説明してくれはしなかった。
マイホームが競売にかけられてもとの木阿弥どころか、借金だけが残ってしまった
多くの低所得者層の人たちのことを考えると他人事ではあっても心が痛む。
そこには必ずしも自己責任という言葉だけで、
すべてを片付けてしまうべきではない問題が存在するように思う。

妻の誕生日

今日は妻の40歳の誕生日。
初めてあったときは、20歳
つきあい始めたときは、21歳
結婚したときは、24歳
長男が生まれたときは、27歳だったのだよね。

人生、いろいろうまくいかないこともあるが、
少なくとも、家族に関しては、ほんとうに恵まれている。

昨日、夏休みの旅行帰りに寄った御殿場のアウトレットで、
これからもよろしくお願いします。
という気持ちをこめて、
プラダのバッグを購入した。
アウトレット品で、しかもお袋に半分出してもらった
ところが、僕の甲斐性の限界だったのだが、
ほんとうに、これからもよろしくお願いしたいと思っている。

2008年8月15日金曜日

ダークナイト

 昨晩は、仕事後、有楽町で、
中一の長男と二人で
「ダークナイト」を観た。
 自分的にはかなり面白かったのだが、
人間の感情のダークサイドが描かれている
部分も多いだけに、
中一の息子はどう感じているんだろう
と、いうのが観ている間も気になってしまい、
その分がちょっとマイナス要因として働いてしまった。
「面白かったよ。」と言っていたので、杞憂だった
かもしれないが…。
 ちなみにダークナイトのナイトはnight(夜)ではなくて
Knight(騎士)だったのだ。
 僕は観る前までてっきり真っ暗闇の話だと思っていた。
 ちがうのだ。「暗黒の騎士」という意味のタイトルだったのだ。 
 で、「ダークナイト」は、かなり面白かったが、
しかし、20年ほど前に観た
ティム・バートン監督の「バットマン」は、
自分の中では超えなかったな、というのも正直なところだった。
 まあ、それは絶対的な評価の差というよりは、
こっちの感性の問題かもしれないとも思えなくもないが…。
 映画の醍醐味は、文章とか動かない写真や絵では
どうしても体感することができない感情を
体感できるところにあると思っている。
そういう意味で
20年前の「バットマン」は僕にとって最高だった。
それに比べると「ダークナイト」は、いい線いってたよってところかな。
でもかなりいい線はほんとにいってると思う。
好き嫌いはあるかもしれないけどね。僕は好き。 以上。

2008年8月12日火曜日

ひゃくはち(映画)

会社帰りに川崎まで足を伸ばして、
映画「ひゃくはち」を観た。

25年前、自分も補欠だった、おじさんは、泣いたぜ。

きれいごとばかりじゃないところがいい。
補欠の気持ちなんてレギュラーにはわかんねーだろーってところがいい。
でも、補欠であっても、補欠なりのプライドがあって、
理屈じゃなくて、気持ちで頑張るところがいい。

いい映画だった。

2008年8月1日金曜日

ひゃくはち



「ひゃくはち」。108は除夜の鐘の数で人間の煩悩の数とされている。
そして、野球の硬球の縫い目の数も同じ108個なのだ。
野球のボールが生まれたのはもちろんアメリカであるから、
この数字の符合は偶然の一致ということになる。
本作では、108の煩悩をも抱えつつ真摯に生きている
若者たちの姿が活写されていて痛快である。

実は、この小説の作者は、僕の高校の野球部の後輩に当たる人なのだ。
個人的に面識はないが、或意味では身内のようなものでもある。
身内の贔屓目と楽屋落ち的な部分でポイント稼いでいる部分も
多少はあるやも知れぬが、本作がデビュー作となる彼の
この野球小説はほんとに傑作であると思う。
一気呵成に読みきって、高校のときの友達と
久しぶりにゆっくり語りあったような読後感を得ることが出来た。

一つ一つのエピソードは作者の経験をベースにしつつも
虚構の世界を構築するための創作的誇張がなされているけど、
そのベースにある高校球児の心情については、
かってないほどにといえるほど
極めてリアルかつリリカルに描かれている。
映画化もされるそうなので、映画も見に行こうと思う。
いやあ、早見君、楽しい小説をありがとう。

2008年7月25日金曜日

うなぎ

土用丑の日、ということで
我が家近辺では評判の鰻の老舗
「梅村」のうな重をお持ち帰りで、
家で食した。

「梅村」の鰻は、準国産であると思われるが、
日本で生まれた鰻を、台湾や中国で育てて
それを再輸入した場合、日本で育った期間と
台湾や中国で育った期間を比較して、1日でも
日本で育った期間が長ければ、その鰻は、
国産と認められるそうである。
妻がテレビでそう言っていたと言うので多分ほんとだと思う。
と、いうことは国産品の輸入鰻が、
市場にはたくさん出回っているということで、
国産なのに安い!という鰻をみつけたら、
多分これなんだろうと思った方がいいようだ。
まあ、美味しくて安全なら、それでもいい気もするし、
表示ルールの落としどころとしては、そこいら辺しかなかったかな
というのも分からなくもないが、
でも、輸入「国産」品には、なんかある種の欺瞞は感じざるをえないな。
こういうことって鰻に限らず、いろいろあるんだろうけど。


てなことは、さておき、梅村の鰻は美味かった。
長女が友達家族と旅行中だったので
長男と妻と3人でがつがつ食って、満足の夕食(ゆうげ)であった。

2008年7月23日水曜日

百万円と苦虫女

お気に入りの蒼井優の3年ぶりの主演作
(フラガールは主演じゃなかったんだよね。)
と、いうことらしく、
そんじゃあということで、
会社帰りに横浜MMのシネコンまで足を運んだ。
基本的に人生前半戦の話なので、
おじさんが、もろに感情移入できるわけではないのだが、
おじさんにも、充分に楽しめる映画ではあった。
蒼井嬢は相変わらずうまい。
ただ、若いんだから多少下手でも
もっとのびやかさもほしいかなとも
ちと思ったのは贅沢すぎる注文だろうか。
おじさんは、前半戦については、もう終わっちゃったから、
もっかのメインテーマは
これから死ぬまでの後半戦をいかに生きるかって
ことなんだよね。
でも、ある意味では人生に前半も後半もないのかもしれない
とは思った。
生きているか死んでしまったか、
そのどちらかの違いだけである部分も大きいからさ。
もう半分しか残ってないじゃなく、
まだ半分も残っているで生きていきたい。

2008年7月18日金曜日

野茂 引退

道なき道を自ら切り拓いてゆき、
日本人メジャーリーガーのパイオニアとして
活躍してきた野茂が引退する。
デビュー戦でのバリーボンズとの対戦は
早朝、衛星放送にかじりついて観たものだが
もう13年前になるのか。
何事も最初にトライしてそして成功する人は尊敬に値する。
そういう意味で野茂はほんとに偉いと思う。

それから空前絶後といっていいであろう、
独特の投球フォームについてだが、
もし野茂が野球エリート高校にいたら、
あのフォームは修正されていた可能性が高いと思う。
(野茂のことだから言うことは聞かずにそんな学校は
さっさと辞めてしまっていたかもしれないが…)
甲子園には遠い学校だったかもしれないが、
結果として大リーグにはつながる学校だったともいえるわけだ。
人生何が幸いするか分からない。

もちろん、野茂の野球人生は決して
ラッキーの連続だったわけではない。
むしろ、常に向かい風に対して信念をもって立ち向かい続けた
野球人生だったのだろうと思われる。
ただ、信念をもって自らを貫き通せば
逆境も好機にできるということなのだ。

最後に…
野茂はシンプルに凄いピッチャーだった。
これは理屈抜きで、そうだよね。
異論を挟む余地は極めて少ないと思う。

野茂英雄、
日本人が誇りに思っていい日本人の一人であることは間違いないであろう。
ひとまず、お疲れ様でした。

2008年7月4日金曜日

刑事と民事 こっそり知りたい裁判・法律の超基礎知識


弁理士試験の論文で、
侵害について書くケースは多いが、
そのほとんどは民事上の対応を書かせるものだ。
知財各法には刑事罰の規定もあるし、
侵害事件が刑事事件として扱われることは実際にはあるはずだが、
弁理士試験で、侵害事件を刑事事件として、論じることが求められることはない。
特許法の一般法である民法については若干の知識が求められるが、
刑法の知識については試験上は求められていないからだ。
だから、弁理士受験生にとって必須の本というわけではない。
ただ、「民事上の措置」とか、「民事上の責任」、という言葉を
刑事上の責任とか、行政上の責任という言葉との相対的な位置づけの下に
正しく理解しておくために
必要な最低限の初歩的知識を一応得ておきたい、
あるいは、だいたい分かっているけど正しく確認しておきたい、
という人は一読の価値はあり。
そんなの完璧にわかっているよという人は読まなくてもいいかも。
法学的な難しい論点についての記載などはなく、
さらっと2時間もあれば読めます。

2008年7月2日水曜日

プログラムのからくりを解く


この著者の書くものは文系人間にも理解しやすいタッチであるので、
何冊か手元において勉強に使っている。
文系で情報系の勉強をしようという人にはお勧めの著者である。
で、最近、自分は、ソフトウエア技術者開発試験の勉強をしていて、
コンピューター科学基礎の分野でやや苦戦している。
もともと抽象論が苦手で、数学が嫌いになったところがあるので、
抽象的な公式や理論だけが出てくると、
それだけで気持ちが引き気味になり、理解に時間がかかり、
なんとかそれを理解できたとしても、
それが具体的な情報処理の作業において
どのように働くのかというところまで自分なりのイメージがつかめないないと、
どうにも記憶が定着しないのだ。
抽象的な理論を抽象的なまま暗記するということが
とても苦手である、というか耐え難い苦痛である。
例えば、
「木構造?言ってることは自体は分かるけど、それがどうした。
コンピューターとどう関係あるのよ。」
っていう話だ。
そんなレベルの僕みたいな人には一読の価値ありの一冊だった。
通読して、情報処理理論の基礎の基礎の部分と
実際のプログラムの働きとの関係についてイメージできる部分が少し増えた。
例えば、
実際には直線的な構造を持つメモリ上で木構造というデータ構造をとることによって
検索の高速化が可能なことが
視覚的に理解できたりしたことなどだ。
こういうのって、意外と、試験対策用の教科書には載ってなかったりするんだけど、
初学者が情報処理の勉強をしていく上で肝だったりする気がする。
情報処理の勉強のサイドメニューとしてお勧め。

2008年7月1日火曜日

血と骨

ダメダメ君状態であった一月の間に、
ちょっと長めの小説を1冊読みきった。
日常の繰り返しの中でこじんまりと凝り固まった心のコリを
ゴリゴリ、バリバリと容赦なく突き崩してくれる小説である。
数年前、映画作品を見たときの感想が
「魂をわしづかみにされてグルングルン振り回された感じ」
というものだったりしたので、
いつか原作を読みたいと思っていたのだ。
ダメダメ君だった間の収穫といえば収穫。
なんの足しにもならんといえばならない話。
ちなみに僕の父親は50過ぎて会社を辞めて
中小企業診断士として事務所をかまえて
それなりに成功している人だったりする。
僕も父の近くまででも追いつけるとよいのだが…。

夢枕

昨晩、夢にタケちゃんがでてきた。
夢だから時系列が滅茶苦茶なのだが、
高校卒業時のことらしい。
タケちゃんはすぐに中国に行くことになっている状況で
僕はなぜだが、それが永遠の別れになることを
知っていて、でも、お互いそれをおくびにもださずに
頑張れよと、ハグしあったのだ。
タケちゃんとのハグの感触は目覚めた後も生々しく僕の身体の記憶に残っていた。
実は、この1ヶ月ほど、まるっきり勉強に手がつかない日が続いていた。
昨年やっとの思いで弁理士試験には、合格はしたものの、
そこから、また、勉強勉強の日々が続き、
単純に言うと、「なんか合格したのに、なんにもいいことないなと…、」
つまりは、疲れてしまったのだった。
勉強そのものは嫌いではないけど、学習行動それ自体はやっぱりストレスであり、
どこかで息抜きは必要なのだろうが、それが1ヶ月にも及んでしまったというところなのだ。
多分、そんな、ダメダメ君状態の僕を見かねてタケちゃんは来てくれたのだろう。
1ヶ月間、僕の中から消えていた、「頑張る」という言葉がもう一度胸に戻ってきた。
今日から、生活をもう一度立て直そうと思う。
今週末からソフトウエア開発技術者の講義が午後問題対策に入るので
まあ、タケちゃんいいタイミングで来てくれたよ。今なら遅れは取り戻せそうだ。
ぼちぼち、自分のペースで頑張っていこうと思う。

2008年6月20日金曜日

命日

今日はタケちゃんの命日。
去年までは、毎年、命日は仕事を休んでいた。
今年は、七回忌の法要を先にすませたこともあり、
普通に出社して仕事をしている。
もう6年もたったのだから、普通に仕事をすることの方が
タケちゃんの供養になるのだとも思えるようになった。

昨日、タケちゃんの奥さんに会って
野球部の同期からかき集めた香典を渡した。
少しお茶を飲みながら話したが、
話は専ら、タケちゃんの息子の話だった。
タケちゃんの息子は来年高校生。
僕とタケちゃんが出会ったのも高校一年生のときなんだよな。
あれから四半世紀だよ。随分な時が流れたもんだ。
俺の残りの人生もあと四半世紀くらいかな。
しかしそう考えると、まだ、いろいろありそうだとも思えるな。
頑張ろう。

2008年6月9日月曜日

タケちゃん 七回忌

昨日の日曜、タケちゃんの七回忌の法要に出てきた。
6年たっても、僕は未だに現実をちゃんと受け入れきれていないところがあったりする。
ただの友達の僕でさえそうなんだから、家族はもっとたいへんだろうとも思うけど。
でも、それでも、タケちゃんの子供たちがすくすくと育っている様子には、
随分と気持ちが救われる思いがした。
何よりこの子たちの未来の幸せを祈りたいと思う。

2008年6月5日木曜日

友達

今週末は親友のタケちゃんの七回忌の法要がある。
2002年、僕が38歳になった次の日にタケちゃんが37歳でこの世を去った。
僕の人生において一番悲しい出来事だった。
無二の親友の自殺。これはこたえた。
特に僕はどちらかというと、プライベートでは、広く浅く社交的というよりは、
そんなに数多くはない友達と深く長くつきあっていくという
付き合い方しかできない方だったりするし、
タケちゃんは、ある部分では家族よりも心許しあった仲だったから。
そんな友達はもう死ぬまでできないのではないかと思うと、
今でも、底なしに寂しい気持ちになることはある。
いろんなことがどうでもよくなりそうに落ち込むこともある。

タケちゃんが死んでから2度目の冬のことだっただろうか、
当時小学校5年生だったかな、タケちゃんの息子君に奥さん(お母さん)が
「お父さんが死んじゃったことどう思う?」
とたずねたことがあったそうだ。息子君はこう答えたそうだ。
「死んじゃったものは仕方ないよ。でも、僕はお父さんみたいなことは絶対にしないから、
お母さんは心配しないでいいよ。」
息子君の受けた傷はもちろん僕なんかの受けた傷を
はるかに超える深い傷であることは想像に難くない。
でも彼は前を向いて生きている。だから僕も前を向いて生きていこうと思う。
 
僕は、棺桶には野球道具を入れてもらおうと思っている。
あの世でタケちゃんとキャッチボールがしたいからである。

でも、それまでは、俺はこっちで生きぬくよ。
それまでゆっくり休んでいてくれ。タケちゃん。

2008年5月28日水曜日

ゆっくり歩け、空を見ろ


今や時の人である東国原英夫氏だが、
ほんの7~8年程前には件の事件により
どん底にいたのだ。
41歳にしての「どん底」で
氏がどんなことを感じていたのかに
興味をそそられ、一気に通読。
父親を乗りこえることができるか
という男にとって普遍のテーマを
ベースにした自叙伝的小説であった。
「どん底」にいるとき、
「どん底」だからこそ、立ち止まって
考えたり、感じたりできることがあり、
それも、また、間違いなく
人生の一部であるのだということが
感じられる一遍として心に残った。
そのまんま東、ただものではない。
さすがだ。

2008年5月23日金曜日

マネーはこう動く



とりあえず今は運用する資産はない。
(自慢げに言い切ってどうする…。)
数年前、親父からいただいた遺産は
まるごと自宅の土地になっている。
次のポイントは退職金の使い道かな。
住宅ローンの返済に勝る運用なしという説もあるが…。
或程度のインフレが起こるとすれば
固定利率の借金はあわてて返す必要なしという説もある。
この本の著者でさえ、
読み違いで損をすることはあるというのだから、
素人が完全に先を読みきることなどありえないのだろうが、
でも僕ももう現代社会を生きるいっぱしの大人だからね、
本業の合間にお金のお勉強もある程度はすることにして、
お金というやつともきちんと向き合っていきたい。
(若い頃は全然向き合ってなかったからな…
、それはそれで楽しくてよかったんだけど)
とりあえず、今は、生活していくだけでピーピーなので
実践の場がないのではあるが…。
まあ、そのうちね。きっと。ぼちぼち。多分…。
というようなレベルの僕にもちゃんと理解できる本です。
あくまで自己責任でね…という著者のフォローも親切です。

2008年5月22日木曜日

情報はなぜビットなのか



ちなみに、4月に受けた、基本情報技術者試験には落ちてしまった。
失敗。失敗。
情報セキュアドに正味2ヶ月だけの勉強で受かっていたことが慢心のもと。
反省。反省。
午前問題は問題なくクリアできたのだが、
午後のプログラムの問題が全滅に近かった。
実力不足。謙虚になれよな。
しかし、ここで立ち止まっていてもしょうがないんで、
秋にはソフトウエア開発技術者試験を受けるべく
勉強を開始している。
で、試験に受かることがまず第一ではあるが、
それだけでなく、少しでも実務経験のなさを克服して、
ITマインドが身につけばと思ってこの本を読んでみた。
「知識ではなく、センスを身につけるための本」というウリが気にいった。
実際、試験対策的な意味での知識的には、
新しいことが沢山分かる本ではないが、
情報系の全てを学ぶ上での、
「そもそも情報とは」とか「そもそもコンピューターとは」とか
意外に分かっていないまま、ここまで来てしまった、
たくさんの「そもそも」がちりばめられており、
「ああ、あれってそういうことだったんだ」
という再発見や確認が沢山できる本であった。
情報系の勉強のビギナーにはお勧めの一冊である。

2008年5月16日金曜日

最高の人生の見つけ方

昨晩は会社帰りに映画を観た。
「最高の人生の見つけ方」
原題は“THE BUCKET LIST”、即ち「棺桶リスト」。
余命6ヶ月を宣告された二人の男が、棺桶に入るまでに何をするかという話である。
まったく生き様の違う二人の男が心を通わせあうようになる様を
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが素晴らしい演技で魅せる。
いわゆる闘病ものにありがちな定型的なお涙頂戴映画ではないところがいい。
人は独りでうまれて独りで死んでゆく。
その間に誰かとどれだけほんとうの心の通わせあいができたが
あえて言えば、人生の価値であるような気がする。

今週末は短答試験なので弁理士受験生の皆様は、映画どころではないかと
思われますが、試験後のリフレッシュには、お勧めの1本です。

2008年5月13日火曜日

美容院

 駅から自宅まで歩いている途中で携帯が鳴った。
 娘からだった。
 「今どこ?」
 「駅から家に向かって歩いてるところだよ。」
 「わかった。早く帰ってきてね。」
 
 で、家に帰り、家族4人で夕食を食べ…、
 中間テストが近いのに勉強を始めない息子に
 チェックを入れ、…

 そして、自分も勉強しようかな、というところで、
 
 娘が僕の態度について妻にクレームを入れている
 のが耳に入ってきた。
 
 「パパ、全然、気づいてくれない。最低。」

 「○○ちゃん、今日、美容院に行ってきたんだよ」
 と、妻。
 
 「帰ってきて、パパのことじっと見てたのに」
 と、娘。

 いやー、これは失礼。減点パパだな。これは。
 息子の中間テストの方に気がいっていて全然気づかなかった。
 ちゃんとあなたのことを気にかけていますよ。というのを
 態度で示すのって人間関係の基本だからなあ、失敗、失敗。
 以後気をつけるので、勘弁してね。

2008年4月30日水曜日

文系のための数学教室


100%は理解できない部分もあったが、読み物として楽しめた。
数学は言語であるということが改めて分かった。
言語であるということは、細部に至るまで、完璧に理解できない場合でも
その趣旨をつかむことができれば、それはそれで有意義な情報であり、
文系人間としては、数学とは、それくらいのところから、
少しずつ理解の幅と深さをぼちぼち広げていけばよいのだという
風に思いつつ、肩の力を抜いてつきあっていければ、よいのだと思った。

母の誕生日祝い

昨日は、母の誕生日のお祝いということで、
品川でうちの家族+僕の弟と母で、
ボーリングをして、それから食事をした。
母は、ここにいたるまでは、いろいろあったと思うが、
ここに至っては、幸せなおばあさんのようである。
そのことに僕も感謝、である。

2008年4月28日月曜日

家族サービス

日曜日、家族4人で、東京ディズニーランドへ行ってきた。
こういうのを、一般的には家族サービスっていうのだと思うが、
僕は自分が家族にサービスしているとは思っていない。
思い出をつくってもらっているのはお互い様だからね。
少なくとも、こっちが義務的に一方的にサービスしているわけではなく、
そうした方が自分が楽しいからそうしているだけである。
と、いうわけで、昨日は楽しい休日であった。

2008年4月24日木曜日

それでもボクはやってない



200回以上の傍聴、数百冊の法律書読破、弁護団会議、勉強会。
3年半に及ぶ徹底取材を重ねてもわからなかった”裁判の謎”とは?

周防さんと、元裁判官・木谷明氏の対談は読み応えあり。
自分も憲法とか刑法、刑事訴訟法を勉強してみたくなった。

いやあ、それにしても、周防さん
やはりただの草野球おじさんではなかったんですね。
凄いや。

ボクも頑張ろう。

2008年4月8日火曜日

入学式

 昨日は、長男の中学の入学式だった。
 卒業式に続いて、会社を休んで出席した。
 お父さんが来ている家庭は半分くらいだったかな。
 息子は1年D組、担任の先生は空手部の顧問の先生。
 びしびし鍛えてやってほしいと思う。
 個人的な意見としては、うちの息子に限っては、
 時と場合によっては、鉄拳制裁もありだと思う。
 理不尽な暴力は絶対いかんが、(本気の空手チョップもなしね。)
 愛情のこもったビンタは悪くない思い出になったりもする。
 とはいっても今の時代、そういうのは難しいのかな。
 考えてみれば、自分自身、親には殴られたことはないし、
 子供に手を挙げたこともないもんな。
 他人にきちんと正当に、愛情をもって、体罰を課すというのが、
 どれほど難しいかってことだよね。
 まあ、別に体罰必須論者でないので…。止めといた方がいいかとも思うのだが…。
 ただ、手を挙げてしまいそうになるくらい、
 本気で向き合っていただきたいなとは思うな。
 息子の方も同じだ。本気で人と向き合っていってほしい。
 充実した6年間でありますよう。

2008年4月2日水曜日

特許裁判

「特許裁判」という小説を読んだ。
弁理士も登場するが、残念ながら、それほど活躍しない。
日米の訴訟の進行の違いがおおまかには分かる。
が、知財関連については、それほど掘り下げた描写があるわけではない。
実務経験のなさを、わずかでも小説体験でフォローしようという魂胆は
まったく無理な相談のようだった。やれやれ。
娯楽小説としてはまずまず。ちょっと展開に無理があるなあとは正直思ったが。
そんなに頭を使わず最後まで一気に読ませる娯楽性は高いので、
弁理士受験生が、どうしても勉強をする気がおきないときの気分転換などにはよいかと。
僕も暇つぶしにはなった。いやいや、基本情報技術者の試験まで3週間を切り、
暇などつぶしている場合じゃないのだが…。


2008年3月31日月曜日

家族旅行

土・日、家族+母親と、関西地方を旅行してきた。
土曜日は、娘のお気に入りの六甲で日中過ごし、
夜は宝塚のホテル泊。
日曜日は父の故郷である豊岡に行って、墓参りをし、
コウノトリを観て来た。

長男は4月から中学生、
自分のことを顧みれば、
息子も、もう少しすれば、家族より友達っていう
年代になっていくのではないかと思う。
親父としては、
貴重な思い出をありがとうと、子供たちに言いたいと思う。
お父さんは楽しかったよ。ありがとう。

2008年3月27日木曜日

桑田引退

元ジャイアンツの桑田真澄投手が引退を表明した。
「燃え尽きた」ということだ。
桑田投手が1年前、38歳でメジャーに挑戦したことには、
40過ぎで0から弁理士試験にトライしていた自分は
随分、励まされたものだ。
38歳でメジャー挑戦って70歳で弁理士挑戦に近いものがあるから、
自分はまだまだ大丈夫と思ったりした。
ただね…。
僕は、少なくとも子供たちが大人になるまでは、
まだまだ燃え尽きてしまうわけにはいかないところが
ちょっとつらいとこだけどさ。
頑張れる気はしてる。頑張るよ。
桑田くん、お疲れ様。

2008年3月25日火曜日

卒業式

午前中、半休をとって、長男の小学校の卒業式に出席した。
自分のときのことを考えたら、
父親が入学式とか卒業式の類にくるなんてことは
考えられなかったので、自分も考えていなかったのだが、
大半のお父さんは来るわよという、妻の言葉にしたがい、
ちょっと、そういうのに出て気分転換も悪くなかろうとも思い、
出かけていってみると、大半というのはまんざら大げさでもなく
7割方くらいは夫婦で参加している様子だった。
今時の都会の小学校の卒業式はそういうものらしい。
長男の入学式がついこの間のことのようにも、
随分昔のことのようにもどちらにも思える。
自分の小学校の卒業式は、これは、随分遠い昔のことだ。
31年前か…。
川崎市立住吉小学校6年3組、末吉百合子先生、
懐かしい。小学校はほんとに楽しいことばかりで大好きだった。
週末より平日の方が好きだったもんな。学校が楽しくてしょうがなかったから。
(住吉小学校の同窓生の方、このブログ見ていてくれたりしないかな。)
(旧6年3組のメンツ10人くらいとは、毎年会ってるんだけど。残り30人くらいは音信不通)
今は、正直、週末を待ちわびる平日の日々だったりする。
もっと平日を充実したものにしたいと思う。
今はもうちょっと我慢のときなのだろう。
ここまでは来たのだから、もうひと頑張りだ。
ここが辛抱のしどころなのだろう。

2008年3月24日月曜日

犬と私の10の約束

一昨日の土曜日に、娘と二人で銀座で映画を観た。
「犬と私の10の約束」
Yahooとかの書き込みの評判はいまひとつというところだったが、
田中麗奈、豊川悦司、加瀬亮、池脇千鶴…と、
キャストがいいでしょ。今の日本映画としてはなかなかの顔ぶれなので、
犬はかわいいし、あとはなんとかなっているんではないかと、
まあ、そんなくらいの期待度で観にいったら、
これが、けっこう、ちゃんと、いけてるよ、というか、
控えめに意って普通以上、平均以上の映画ではあった。
それに犬好きのバイアスがかかると、これはもう充分楽しめる映画となるわけ。
ちなみにうちの8歳の娘は、
すごーく面白かった。今まで見た映画で一番よかった。
とのこと。
家族で観に行くにはけっこうお勧め度高いです。犬飼ってたりしたらなおさらです。
昨日の日曜日、ここのところずっとさぼってたビーグルの散歩をちゃんとしてみたりした。

2008年3月19日水曜日

知らなかったではすまされない「知的財産法」

と、題して、社内研修の講義を行った。
宣伝部を対象とした研修で、
知財関係の研修用ビデオを観てもらう前に、
40分ほど、
1.知的財産権とは何か?
2.知的財産権の侵害とは?
3.知的財産権を侵害するとどうなるのか
ということについて、
弁理士資格保持者からのレクチャーということで、
基本的な話をした。

一応、弁理士としての初仕事か…?
いまだ未登録ですが…。

2008年3月15日土曜日

サヨナラ負け

野球部の試合に今期初参加。
先週、チームは開幕ダブルヘッダーを2連勝。
僕は基本情報技術者の模試のため不参加だったので今日が一週遅れの開幕。
第一打席はレフトにクリーンヒット。相手外野手が後逸するすきに2塁ベースを回って…、
ところが中途半端な走塁で23塁間に挟まれ、あえなく憤死。
守備でもイージーフライを落球するは、サヨナラ負けにつながる後逸はするわで、
いやいや、ぜんぜん、駄目だった。
まあ、先週、息子とバッティングセンター行ってちょっと打ったくらいで、
ここ数ヶ月は素振りもしてないし、全然、運動してなかったもんな。
やはり、野球の神様は甘くない。
まあ、それでも楽しかった。野球は楽しい。
午後、家族が誰もいなかったこともあり、
パチンコに行き、大敗。もう、やめます。ブログでパチンコやめた宣言。
今日は以上。

2008年3月10日月曜日

基本情報技術者試験 全国統一公開模試

4月に受験予定の基本情報技術者試験の模試を受けてきた。
午前問題は択一で2時間半で80問。午後問題は、同じく記号式ながらやや長文の問題が同じく2時間半で7問。

とりあえず、目途としては、
午前試験については、今の段階でとりあえず、合格点を突破しておく。
午後試験はまだ、勉強が進んでないので、とりあえず問題に慣れること。
ということで挑んだ。

結果としては、ほぼ目論見通りで、午前試験は7割とればほぼ合格というところ、8割ちょっととれたので
まずこっちはok。あとは試験当日にうまく知識のピークをもっていくように気をつけるだけだ。
午後は予定通り、半分弱しかできなかったので、こっちは、これから残りの1ヶ月半で、
午後試験への対応力をつけることを勉強の中心においていくという基本方針をたてることができた。
楽観はできないが、見通しは立ったかなという感じ。

本番は4月20日。ここは取りこぼすことなく突破して、それを踏み台に、次なるステップである、
秋のソフト開発技術者試験にスムーズに移行していきたい。

生物と無生物のあいだ

生命とは何か?という問いかけに対する「生物学的な」一つの答えが
とても分かりやすく語られている。
その語り口は、結構リリカルなんだけど、語っている中身は
どこまでも「生物学的」。無論、そこが、この本の信用できるところでもあり、
一方で、そこが、この本の限界でもある。
つまり、この本は、生命とは何か?という問に対する
哲学的な回答を求める人向けの本ではない。
でも哲学的に思考するにしても、正しく考えるためには、
この本に書かれているような科学的な知識はないよりあった方がいい気はする。
で、そんなある種崇高な生命論の一方で、
生身の研究者の俗っぽい話も随所にちりばめられていて、
そっちも読み物としては結構楽しめる。盛りだくさんのお買い得な新書だった。

2008年3月5日水曜日

へんな会社のつくり方

「はてな」の若き社長は、決して経営の玄人ということではないらしい。
 起業家に求められるものは、必ずしも中小企業診断士的な知識ばかりではないようだ。
それよりは、周りの人がついて行きたいと思う「志」の方が大事なんじゃないかと、
この本を読む限りでは、そういう風なことを感じた次第。
いつか自分も起業できたらいいなと朧気に思っているレベルの僕だったりするが、
非常に興味深く読むことができ、勉強になった。

博士の愛した数式

久しぶりに、じっくりと小説を読んだ。
ここ2年ほどは、受験生だったこともあり、
読書と言えば、何かの役に立つもの
立ちそうなものばかりで、
純粋に読む行為を楽しむということから
遠ざかっていた。
読んでいて楽しかった。
数学の美しさと人生の美しさが響きあう言葉の旋律を堪能した。

で、読み終わったあと少し考えた。

博士には数学の天才的能力がある一方で日常生活を記憶していく記憶力がない。
僕にはこれといった天才的能力はないが、
幸か不幸か、日常生活の断片を記憶していく記憶力がある。
忘れられない嬉しい記憶。例えば、子供が生まれたときのこと。
忘れられない悲しい記憶。例えば、親友が自殺したという現実。
どっちも僕が僕でいる限り忘れられない記憶なんだけど、
記憶と幸福の関係っていうのはいったいどういうことなんだろうか?

私たちは十万桁もある巨大素数や、ギネスブックに載っている、
数学の証明に使われた最も大きな数や、無限を越える数学的概念についても教わったが、
そうしたものをいくら動員しても、博士と一緒に過ごした時間の密度には釣り合わない。

ふつうに考えたら新たな記憶を保存できない博士の人生は絶望的だ。
しかし、絶望の中からこそ奇跡のような幸福が生まれることもある。
と、いうこともまた人生における真理の一つなのだろうな。
といっても、数学の定理のように絶対的なものではないような気もするが…。
みんながそれぞれの真理を抱えて生きているっていうところがまた人間の面白いところだからね。
それはそれでいいのだろう。だからこそ、その一方で数学は美しいと感じたりもするのであろう。
そういうことなんだな。きっと。

いや、よい小説でした。以上。

2008年2月28日木曜日

世にも美しい数学入門



証明不可能と思える命題について、「こんなに美しいのだから、神様が創造した真実に違いない」と、
天才数学者が語るという件がとても面白かった。
藤原先生のような先生が数学の先生だったら、数学を高校途中であきらめなかったかもしれないよな。
理科は子供の頃から好きだったのだが、算数は楽しいと思ったことはなかったんだが…。
で、アカデミックな興味を刺激されまくった高校3年で出会った素晴らしい先生が
「世界史」の先生だったところで僕の文系進路は決定的になったような気がする。
いろいろなことに感動した10代だったけど、数学のほんとうの美しさには気がつかなかったなあ。

2008年2月15日金曜日

脳を活かす勉強法

昼休み、基本情報技術者の参考書を買いに、三省堂に行ったのだが、
「あなたの脳は、年齢、環境に関係なく、飛躍的に成長する!」
という、リードにひかれて、平積みになっていたこの本もついでに買ってしまった。
最近、ちょっと勉強そのものがつらくなっていたところ、この本は、いい気分転換になった。
そもそも、勉強は楽しいものなのだということを思い起こさせてくれる内容で、
そういうことが日々の勉強の中で感じられなくなっている人には一読をお薦めできる。
1時間半で一気に読みきれて、その後、集中して勉強に取り組むことができた。
(とりあえず今日のところはね…。)
そういえば、大学のときわがチーム(慶応義塾大学体育会アメリカンフットボール部「ユニコーンズ」)
の僕らが最上級生のときのスローガンは、
「楽しく厳しく」
だったことが思い起こされる。
体育会にあるまじきスローガンと波紋を呼んだスローガンではあったけど、
でも、楽しくっていうのは、決して間違いじゃなかったんだよね。
楽しくっていうのは、単に「楽」をすることなら、それは、勝負にこだわる集団にとっては、
大間違いだけど、そうではなく、
その反対に、とりあえず苦痛を伴う負荷に耐えることであったりもして、
それを乗り越えて課題をクリアしたときの達成感によってドーパミンがでまくり、
脳はそれを楽しいと感じるという話なのであれば、そういう意味では、
楽しくっていうのは、間違ってなかったわけだ。大学のとき、脳のしくみについて
みながそこまで考えていたわけではないけど、
直感的に、それに近いことを感じていたのではないかとは思う。
と、いうわけで、明日からも「楽しく」猛勉強していきたいものだ。

2008年2月12日火曜日

人生ゲーム


 昨晩、夕食のあと、家族4人で人生ゲームをやった。
 「お仕事発見 人生ゲーム」というヴァージョン。
 最初、約束手形ばかりもらっていた長男が、逆転で
 勝利した。「ほんとの人生もそうやって、つらいことを乗り越えて行くのだぞ。」
 そこそこ調子のよかった長女は、後半、
 つらい目にあってお金がほどんどなくなってしまい、
 悔し泣きをしていたが、でも、ゲームを投げることなく
 最後までやり通した。「えらいぞ。おまえは強い。次はきっと勝てるよ。」
 人生は山あり谷ありなのだ。 

 まだ遠くに、おぼろげに見え隠れする、僕の次の山…。
 登ることができるといいな。

2008年2月8日金曜日

映野連

昨晩は映野連の事務局会議に出席。
映野連とは日本映画草野球連盟の通称。
東宝、東映、松竹、角川映画、日活の邦画5社の
野球部(軟式・草野球)でつくるリーグ戦として
2000年に立ち上げた。(今年から東北新社、ギャガが参加。)
ちなみに映野連の名称は、僕が発案者。
われながら、いいネーミングだったな。
周知・著名とまではいかないが、
各社の野球部員の間では、すっかり定着しているし。

戦績としては、
わが東宝ゴジラはリーグ創設以来、
一昨年まで、公式戦無敗、
昨年まで、連続優勝を続けていたのだが、
昨年、覇権を角川映画に奪われた。
今年は覇権奪回といきたいところだ。

2008年2月6日水曜日

合格祝賀会(家族版)

息子が某私立中学に合格した。偏差値的には、第一志望ではなかったのだが、
いくつか実際に足を運んだ学校の中で本人がかなり気に入っていた
学校なので、親としては、とりあえず、ほっと胸をなでおろしている。
で、親の親(私の母親)がスポンサーとなって、
銀座の某すし屋で、合格祝賀会がとりおこなわれた。
息子の合格がわかったのは1日の夜、インターネットの発表により、だったのだが、
「あなたは合格しました」という画面表示に向かって、僕は、
自分が弁理士試験に合格したとき以上の雄たけびを上げていた。
妻も、ここ数年、(僕の合格のときも含めても)
こんなに喜んだことはないだろうほどに喜んでいた。
息子の人生は、ほんとうに、まだまだこれからだが、
第一志望には不合格だったことも、
自分としては気にいっていた第二志望の学校に合格だったことも、
みんないい経験だと思う。頑張れ。息子よ。お父さんも頑張るよ。
銀座の寿司は美味かった。お袋さん、ごちそうさまでした。

2008年1月25日金曜日

野球部納会&新年会

会社の野球部の納会&新年会があった。
一応、自分は監督兼選手なのだが、
一昨年、昨年と、勉強との兼ね合いで
規定打席にも達しなかった。
今年はフル参加とまではいかなくとも、
規定打席には達するようにしたい。
家での素振りもすっかりさぼりがちだが、
これも少しはやらないと…。
結果がでなくてあたりまえという状況で挑んでも
いまいち試合で楽しくないからな。
まあ、あくまでこっちは余暇だから、
できる範囲で楽しんでいけばいいのだが、
スポーツってある程度は努力しないと、
結局やってて楽しくないんだよね。
少しずつ、できる範囲でよいので、
昨年よりは頑張ろうと思う。

2008年1月24日木曜日

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光
を観た。(社内試写で)

昨年は、なかなか相性のいい作品にめぐり合えなかったが、
今年は、3本目の鑑賞にして、2本目のマイ・ヒット。
去年観てたら、ベスト1だな。という感じ。
原作は読んでないが、
多分、映画より、緻密なストーリーなんだと思う。
映画の方は、ストーリー展開的には、
つめの部分がちょっと性急な感も若干なきにしもあらずだったが、
全編を通じた映像と演技の素晴らしさで
(特に竹内結子(今年のマイ主演女優賞候補だ!))
、それを埋め合わせてさらにおつりがきている映画だった。
とても映画らしいー映画、好きな映画だった。
これから公開ですが、おすすめです。

2008年1月7日月曜日

ビジネスモデル特許


8年前、2000年の4月に発行された本ではあるので、
最新の動向とのずれはあるのであろうが
「米国特許法逐条解説」の著者でもあるヘンリー・幸田氏の著書ということもあり、
内容的には信頼できるであろうし、読んでおいて損はないであろうと思い購入。
話は日本における架空のネット通販会社におけるビジネスモデル訴訟から
ルネサンスと特許、レオナルド・ダ・ビンチと特許の話にまでいたり、
知的財産権そのものに一つの視点から光をあてて分かりやすく掘り下げた読み物になっており、
まだまだ知財初心者である自分には、興味深く、一気に最後まで読破できた。
特許って要はそういうこと(みんなの利益を最大化するシステム)なんだよね。
という再確認にもなり、読んで損はなかった。
実際、ビジネスモデル特許に関する書籍の発行も最近は途切れているようであるし、
一過性の「ブーム」としてのビジネスモデル特許「ブーム」はすっかり一段落した様子だが、
特許制度の本質が「みんなの利益を最大化するシステム」であるとすれば、
今後、しばらくは係属するであろうプロパテントの流れの中で、
ビジネスモデル特許というものが、
「ああ、あれは、もう終わったよ。」
と、ばかりはあながち言い切れないものである可能性はあるのではないかと思えた。
情報系のお勉強がてら、ぼちぼち研究してゆきたいところとなった。

2008年1月1日火曜日

元旦

元旦の朝は家族4人で朝食。
デリバリーのおせちに
スーパーで買った蟹。
同じくスーパーで買ったもちをいれたお雑煮。
つつましいものではあるが、家族4人の健康が何より。

午前中は長男の受験勉強のおつきあい
+いただいた年賀状の整理と返信など。

昼に実家に行き、昼食。
その後、母も交えて5人で、ぼうずめくり。

夕方、バッティングセンターに寄り、
長男にストレスを発散させる。

嫁さんと長男は帰り、長女と僕は映画を観ていくことに。
「マリと子犬の物語」
ベタなタイトルだが、あなどるなかれ。
久々に映画を観てたっぷり泣いた。
これは拾いものだった。
映画を観て泣くというのは
心の健康に非常によいと思う。

嫁さんに迎えにきてもらい、
また4人で夕食。

幸福な1日だった。